みなさんこんにちは。
長野県長野市のみやざわ整骨院の院長、宮澤です。
今回は腰痛の中でも特に危険度の高い症状を示唆するレッドフラッグについて書いていこうと思います。
現在、腰痛で悩まれている方はぜひ、この記事を読んで自分の腰痛の症状と当てはまらないか確認してみて下さい。
腰痛について
まずは「腰痛」についてお話ししましょう。
実は、日本人の約80%が一生のうちに一度は腰痛を経験すると言われています。
そう、腰痛は非常に多くの人が経験している共通の悩みなんです。
腰痛の原因って、思っている以上に色々あるんですよ。
筋肉がピキッとなってしまったり、腰痛に間にある椎間板が損傷してしまったり。
あるいは、長時間座っていることで腰に負担がかかってしまったり、ちょっとしたストレスが原因で起こることもあります。
現代だとスマホを見る姿勢、これも大きな要因かもしれませんね。
でもね、腰痛って、ただの「疲れ」だけではないこともあるんです。
中には、深刻な病状を示唆する腰痛も存在し、これを見逃すことなく、適切な対応を行うことが極めて重要です。
そこで出てくるのが、この「レッドフラッグ」。
詳しい説明は次の項目でしていきます!!
レッドフラッグってなに?
腰痛には様々なタイプがありますが、中には「レッドフラッグ」と呼ばれる、命に関わる可能性もある重大なサインを示すものもあります。
これは、ただの腰痛ではなく、もしかしたら他の深刻な健康上の問題を指摘しているかもしれない、というサインなんです。
もし、現在の腰痛がレッドフラッグに当てはまる場合は病院に行って検査をしてもらうことはおすすめします。
ではレッドフラッグは何かというと
- 発症年齢が20歳未満、または50歳以上の腰痛
- 理由: 成長期の腰痛の中には早期発見で治療が変わる疾患があります(分離症など)。高齢者の腰痛もそれまでの持病やリスク増大によって悪性腫瘍・病的骨折など危険な腰痛の割合が増えます。
- 時間や活動性に関係の内容痛(安静時疼痛)
- 理由: 安静にしているのに24時間痛い。これは感染症などによる炎症を疑う必要があります。
- 胸部痛を伴う
- 理由: 腰痛と同時に胸部痛を感じる場合、心筋梗塞の可能性が考えられます。特に喫煙者や「いつもと違う腰痛」を感じる場合は注意が必要です。
- がん、ステロイド治療、HIVの感染の既往
- 理由:
- がんの既往がある場合、腰痛は脊椎転移の可能性を示唆することがあります。
- ステロイド治療の長期使用は、骨の健康を低下させ、骨折や骨の疾患のリスクを高める可能性があります。
- HIV感染の既往がある場合、結核性脊椎炎や他の感染症のリスクが高まることが考えられます。
- 栄養不良
- 理由: 骨の健康が低下し、骨折や骨の疾患のリスクが高まる可能性があります。
- 体重減少
- 理由: 悪性腫瘍など内臓疾患による腰痛を鑑別する必要があります。
- 広範囲に及ぶ神経症状
- 理由: 椎間板ヘルニアなど神経根症の重症例で不可逆性の神経障害が起こっている可能性があり緊急手術が必要になることがあります。
- 構築性脊柱変形(側湾症や後弯症)
- 理由: 脊椎の側弯変形は姿勢の異常を引き起こすことがあります。特に学生の中には特発性の側弯症が発症することがあり、学校健診での早期発見と対応が重要です。
- 発熱
- 理由: 化膿性椎間板炎など細菌感染症の可能性があります
です。
このようにただの腰痛と思いきや実は違う病気だった…なんてこともあり得るんです。
レッドフラッグの対処法
腰痛のレッドフラッグの症状を自覚した場合、まずは深刻な疾患の可能性を排除するために、専門医の診断を受けることが最も重要です。以下は、レッドフラッグの症状を持つ場合の対処法と注意点についてです。
- 専門医の診断を受ける: 早期発見・早期治療が多くの疾患で効果的です。特にレッドフラッグの症状がある場合は、速やかに整形外科やかかりつけ医を受診しましょう。
- 無理をしない: 痛みを感じる動作や姿勢は避け、無理をしないように心掛けてください。痛みを我慢して活動を続けることは、症状の悪化を招く可能性があります。
- 情報を正しく取得する: インターネットや書籍などでの情報は参考程度に留め、専門医の意見や指示を最優先に考えるようにしましょう。
腰痛の症状が強い、または長引く場合、自己判断せずに必ず医師の診断を受けるようにしてください。正しい診断と治療により、腰痛の改善や再発予防が期待できます。
まとめ
腰痛は多くの人々が経験する一般的な症状であり、その原因は多岐にわたります。しかし、中には深刻な疾患を示唆する「レッドフラッグ」と呼ばれる症状も存在します。これらの症状に該当する場合、速やかに専門医の診断を受けることが重要です。
最後まで読んで頂きありがとうございました。
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