みなさんこんにちは!
長野県長野市にあるみやざわ整骨院の院長の宮澤です。
今回は腱鞘炎でお悩みの方におすすめのサポーターについて解説していきたいと思います。
サポーターを探しているけど何がいいのか分からない、、
本当に効果のあるサポーターをつけたい!
というお悩みをお持ちの方はぜひ、この記事を参考にサポーターを選んでみてください!
目次
そもそも腱鞘炎とは?
腱鞘炎(けんしょうえん)は、指や手首を動かすときに使われる「腱(けん)」と、それを包んでいる「腱鞘(けんしょう)」との間に炎症が起こることで発症します。
本来、腱は腱鞘の中を滑らかに動くようになっていますが、使いすぎや繰り返しの動作によって摩擦が増えると、腱と腱鞘の間に炎症が起こり、痛みや腫れが生じるのです。
よく見られる原因としては、以下のようなものがあります:
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パソコンやスマホの長時間使用
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家事や育児で手首や指を酷使する
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スポーツや楽器の演奏による反復動作
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出産後や更年期など、ホルモンバランスの変化による影響
特に、同じ動きを繰り返す作業や、無理な使い方を続けることが大きな原因になります。痛みを我慢して使い続けると、悪化して治りづらくなることもあるので、早めのケアが大切です。
腱鞘炎チェック
私は整骨院で多くの腱鞘炎の方を見てきました。
患者様が「腱鞘炎で辛いです」と言って来院されても実際に検査すると腱鞘炎ではなかったケースも多々あります。
そこでこの項目ではこの記事を読んでいる方が実際に腱鞘炎なのかを簡易的なテストでチェックしたいと思います。
まず、最初に試していただきたいのが「フィンケルシュタインテスト」です。
これはドケルバン病(狭窄性腱鞘炎)かどうかを判断するためのテスト方法として広く使われています。
まず親指を握ってグーの形にします。それから小指方向に手首を傾けて親指の付け根や手首周囲に痛みが出現したら陽性です。
これは手首から親指にかけて走行する母指伸筋腱や長母指外転筋腱の周囲で炎症が起きていることを示唆しているため、親指の動きが痛みの原因になることが多いと言えます。
つまりサポーターとしては手首だけでなく親指のサポートも必要ということです。
逆に親指を動かしても痛みがなく、手首の動きのみで痛みが出る場合は手首だけ固定するタイプのサポーターの方がおすすめです。
小指側の手首が痛い人は腱鞘炎ではなくTFCC損傷かも!
腱鞘炎におすすめのサポーター
それでは次に腱鞘炎でおすすめのサポーターを紹介していきます。
bonbone 指サポーター かぐや姫
まず紹介するのはbonbone(ボンボン)の指サポーターのかぐや姫です。
このサポーターを製造しているのは岡山のダイヤ工業という会社でコルセットやサポーターなどを60年以上に渡って作り続けている老舗の医療メーカーです。
私の整骨院でもダイヤ工業の製品を販売することが多く、患者様からの評判もかなり良いので一番に紹介させていただきました。
かぐや姫がなぜ腱鞘炎のサポーターとして優れているかというと
- 付け方を調整すれば屈曲(グーにしたときに痛い)と伸展(パーにしたときに痛い)どちらにも対応できる
- シリコン素材なので装着したまま水仕事も可能
- 薄くて装着も簡単
だからです。
腱鞘炎は人によって屈曲(曲げたとき)と伸展(開いたとき)で痛みの出方が違う場合がありますが、かぐや姫なら調整すればどちらの症状にも対応できるのおすすです。
腱鞘炎でお悩みの方の中には洗い物や調理中など水仕事をしているときに痛みが出てしまうという人も少なくありません。
またサポーターをつけていると楽だけど水仕事の度に付けたり外したりするのが面倒というお話もよく聞きます。
かぐや姫はシリコン素材を使用しているので濡れても乾きやすく、装着したまま水仕事をすることも可能です。
サポーターの付け外しは楽であればあるほど良いと考えています。
なぜならサポーターの装着に時間がかかると「めんどくさい」といって着けなくなるからです。
これは当院に来る患者様にも多いケースで
- サポーターをつけてると楽なんだけどめんどうで、、
- 最初は着けてたんだけど、、
といっていつの間にかサポーターをやめてしまうケースが多々あります。
腱鞘炎というのは基本的には使いすぎで起きるものなので治るまでに時間がかかることが多く、サポーターなど外部的な補助がないと中々、治らないケースも非常に多いです。
かぐや姫は通常のサポーターよりも簡単に装着できるというのもおすすめできるポイントです。
かぐや姫がおすすめの人
- 親指を曲げるか伸ばしたときに痛みが出る人
- 水仕事が多い人(育児や家事が多い人)
- 軽度から中度くらいの腱鞘炎の人(固定力としては弱め)
バンテリンサポーター 親ゆび専用
次におすすめするのがバンテリンが発売している親ゆび専用のサポーターです。
先ほど、紹介したかぐや姫と違う点は手首にもサポーター構造があるため、親指を動かしたときの痛みだけでなく、手首を動かしたときの痛みにも対応できる点です。
腱鞘炎の人の中には親指ではなく手首を動かすことで腱鞘炎になる方も多いので、そのようなタイプの腱鞘炎の方にはかぐや姫よりもバンテリンサポーターがおすすめといえるでしょう。
一方でバンテリンサポーターは素材的に水場では使えない素材なので水仕事中に使いたい人はかぐや姫の方がおすすめです。
サポーターの固定力としてはかぐや姫と同様に軽度のサポート力となっています。
重度の腱鞘炎の方にはやや弱いサポート力となりますが軽度から中度の腱鞘炎の方にはおすすめと言えるでしょう。
bonbone 親指サポーター D-FENS サムフリー
最後に紹介するのがダイヤ工業のD-FENS サムです。
こちらは先に紹介したかぐや姫とバンテリンのサポーターよりもより固定力の強いサポーターです。
アルミ内蔵の調整自在ステーでしっかり固定
親指と手首をサポートするためにアルミステーを内蔵。自由に曲げられるため、ご自身の手に合わせて角度調整が可能です。抜き差しもでき、固定力と快適性を両立しています。
通気性に優れたメッシュ素材採用
ナイロン・ポリエステルなどを使用した素材でムレにくく、オールシーズン使用OK。水仕事でバシャバシャ濡らして使用するのは難しいですが汗などで蒸れる心配が少ないのはおすすめのポイントです。
フリーサイズ&左右兼用設計
フリーサイズかつどちらの手にも使える設計でシンプルな装着方法なので簡単に装着することができます。
サポーターを比較
ここまで3つのサポーターを紹介させていただきました。
比較しやすいように図にします。
かぐや姫 | バンテリン | D-FENS サム | |
固定力 | ◯ | ◯ | ◎ |
装着のしやすさ | ◎ | ◯ | ◯ |
特徴 | 水仕事でも使える | 手首の固定もできる | 固定力はダントツ |
サポーターはあくまで腱鞘炎の治療の一つです。
もし、腱鞘炎でお悩みの方でまだ治療を受けていない方は早めに医療機関で治療を受けましょう。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
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